ある体の異変に苦しんだ女性のお話

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シニアのノンちゃんです。

世界仰天ニュースの番組でのお話なんですが、

ある日突然、家族、友人から体から異臭がすると言われたら、すごくショックですよね。

でもそういう病気があるんですね。

初めて聞く病名でした。

「トリメチルアミン尿症」

それは2002年の出来事です。

*イギリスのある州に住む女性は2人の子供をもつシングルマザーでした。

離婚の後に出会った恋人と、愛する2人の子供と幸せな日々を送っていました。

ある日、彼女はお姉さんから、口が臭うと注意をされたそうなんです。

そんなことを人から言われたのは初めてでしたが、子供たちからも口臭があると指摘されたの

だそうです。

仕事先の同僚からは「シャツを洗っているか」と聞かれました。

彼女には、腋臭(わきが)はありません。

もちろん、下着やシャツは毎日着替えているし、シャワーも浴びています。

周りから、においを指摘されても、自分ではわかりませんでした。

食後以外にも何度も歯磨きをし、シャワーも2時間ごとに入るようにしたそうです。

でも、「くさい」という言葉は、無くなりませんでした。

病院で検査でも原因となるようなものは見つかりませんでした。

ある日、同僚が「生ゴミみたいなニオイがする」と話しているのを耳にし、仕事も辞めたそう

です。

外に出る事が、恐怖になったそうです。

月日がながれて2010年のある日、

たまたま見ていたテレビ番組で、自分と同じ様に『生臭いにおい』で悩む女性が出演していた

そうなんです。

その女性の口から出た言葉が「トリメチルアミン尿症」という、病名でした。

自分もこれに違いないと確信し、病院で検査を受けました。

医師の診断は、やはり、「トリメチルアミン尿症」、つまり、『魚臭症候群』だったのです。

この女性の8年にも及ぶ苦しみの正体がやっとわかった瞬間でした。

この女性の場合は遺伝子の異常ではなかったようです。

魚臭症(トリメチルアミン尿症)とは

食べ物は、消化・吸収される過程で小腸に達すると、腸内細菌の作用で、【トリメチルアミ

ン】という、生臭い匂いを出す物質が発生します。

普通の人は、【トリメチルアミン】は肝臓で酵素により分解され、悪臭が体外に出ることはな

いそうなんですが、彼女のように、酵素の働きに問題があって、【トリメチルアミン】を分解

できない体質の人がいるそうなんです。

すると、魚臭の原因物質が血液中に取り込まれ、全身に回り、汗や尿、息などに混じって排出

されます。

悪臭を分化する酵素が働かない原因は

遺伝子の異常

魚臭症が発生してしまうのは、トリメチルアミン分解酵素の分泌が、

代謝障害による、肝機能低下のため酵素がうまく働かないためです。

トリメチルアミンを分解する酵素の代謝障害は、主に遺伝によって起こるそうです。

遺伝によりトリメチルアミンを分解する酵素を分泌する機能が欠如している可能性があるよう

です。

肝機能障害によるもの

肝臓機能をしっかりと改善する必要があります。

魚臭症(トリメチルアミン尿症)対策

トリメチルアミンが発生する食品があることは研究で解明されている。

魚臭症の改善方法

魚臭症の原因とも言えるトリメチルアミン、それを発生させてしまう『コリン』『レシチン』

『トリメチルアミンオキシド』といった成分を含んだ食べ物を控える事で、

トリメチルアミンを体内で発生させないようにするという改善方法がよいということです。

3つの成分を含んだ食べ物

※コリン

体の中でビタミンと似た働きをする、水溶性のビタミン栄養素で、

実は動脈硬化を防いでくれたり、新陳代謝を上げてくれる効果も在るのですが、トリメチルア

ミンを生させる原因にもなります。

コリンを含む食品

*卵の特に卵黄

*肉類の加工肉やレバーを始めとする内臓

*ナッツや大豆製品など

*大豆の加工製品である豆腐

*ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ

*卵を使うマヨネーズ 他、菜種油

※レシチン

細胞に必要な栄養素や酵素を体に取り込んでくれ、同時に不要な物質や老廃物を排出するとい

う役割も担っています。

不足すると老廃物の排出が上手くいかずに体が不調を起こします。

レシチンを含む食品

*卵黄や大豆、

*ナッツ、

*ごま油、コーン油、

*鰻

コリンは体の中でレシチンを作る元にもなっている!

※トリメチルアミンオキシド

トリメチルアミンオキシドとは、トリメチルアミン自体の酸性化合物です。

魚の腐敗臭は、このトリメチルアミンオキシドが分解されてトリメチルアミンになる事で臭気

を感じるのです。

トリメチルアミンオキシドを含む食品

*イカやタコ

*エビやカニ

*海水魚(カツオの赤身部分、鮭、鮪の含有量は低い)

この三つの成分を含む食品の摂取制限をする事が、魚臭症を改善する方法です

コリン、レシチン、これらの成分は体を維持していく為にも一定量は必要な栄養素です。

魚臭症の疑いがある場合は、医療機関での診断を受けて、医師の診断の元で食事制限指導を受

ける事が大事です。

大量の水を飲む

水分を摂取する事によって魚臭症の原因となるトリメチルアミンを排出しやすくして、体内に

とどまらせないようにする改善方法です。

一度に多く飲むのではなく、定期的に水分補給をする事を心がける事で、体の慢性的な水分不

足が解消されます。

魚臭症の改善は必ず出来るということです。

まとめ

年齢とともに肝機能も低下してきます。

遺伝子の異常がなくとも、自分がならないともかぎりません。

対処法を知っておくこともよいのではないでしょうか。

ちなみにですが昭和薬科大学の山崎浩史教授はトルメチルアミン尿症を専門的に研究していら

しゃるそうです。

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